会社を辞めたい50代へ|52歳で辞めた私が3年かけた準備と決断

50代で会社を辞めても、大丈夫でしょうか。
お金は、足りるのか不安です。
家族にどう話すか、悩んでいます。
辞めたあとに後悔しないか、心配です。
私は49歳のころ、会社を辞めようと思いました。
私が受け持っていた仕事を、引き継ぎなしで辞めるのは良心が痛みました。
引き継ぎの準備にかけた期間は、約3年です。
後輩に少しずつ引き継ぎながら、52歳で自己都合で退職しました。
辞めた直後に、特に後悔はありませんでした。
今もまったくありません。
ただ、経済的な不安は常にあります。
3年かけた引き継ぎの準備と、辞めたあとにどうなったのか。
私の場合を、そのまま書いていきます。
・辞めたいと思った理由は何だったか
・辞めたあとのお金と保険料はどうなるか
・妻と会社に、どう伝えたか
・辞めたあとの毎日と、後悔はあるのか
会社を辞めたい50代へ|私が辞める前に整理した4つ(結論)

私が52歳で辞める前に整理したのは、気持ち・お金・家族・会社の4つです。
・気持ち:辞めたいと思った理由は何か
・お金:辞めたあとの生活費と保険料はどうなるか
・家族:妻に、どう説明するか
・会社:後輩への引き継ぎと、切り出し方
家族への説明は根回しから始め、後輩への引き継ぎは約3年かけて少しずつ進めました。
会社を辞めたい理由|私の場合は評価と異動の2つでした

辞めようと思ったのは、49歳のころです。
辞めたいと思った理由は、自分の評価と、異動の2つです。
| 項目 | 私の場合 |
|---|---|
| 辞めたいと思った理由 | 自分の評価と、異動 |
| 我慢していたこと | 忘年会の時期の毎日の深夜残業 |
| 辞める前の相談 | コーチ1人に相談した |
辞めたいと思った2つの理由(評価と異動)
私は管理部門の仕事で、自分の評価が分かる立場でした。
担当していた仕事の重要さに比べて、評価が低く、給料や待遇も正しく決められていないと感じました。
異動も、辞めたいと思った理由の1つです。
製造部門から管理部門への異動は、自分で希望したものではありません。
上司の指示で、理由は理不尽だと感じました。
気づけば社畜になっていた:我慢が当たり前になっていた私の場合
忘年会の時期には、毎日1人で深夜まで残業をしていました。
内密に進める仕事があったからです。
誰にも頼めないので、責任感から1人で続けていました。
その仕事は、周りの誰も知りませんでした。
後から思い出すと、長い間に自然と社畜になっていたと感じます。
ただ、周りから「社畜」と言われたことはありません。
辞める前に相談したのは、コーチ1人だった

辞める前に、誰かに相談したほうがいいでしょうか。
キャリア50の記事は、退職を決める前にできることの1つとして、会社の労務相談室や人事部などの担当者に話すことを挙げています。
私が辞める前に相談したのは、個人的に契約した社外のコーチ1人です。
それ以外に、相談できる人はいませんでした。
会社の担当者には、相談していません。
辞めたあとのお金|収入が止まり、保険料は全額自己負担になった

辞めると、毎月の給料がなくなり、健康保険料と年金保険料は全額自己負担になりました。
ここでは、辞めたあとのお金について、私の場合を書きます。
・毎月の給料がなくなった
・健康保険料が全額自己負担になった
・年金保険料が全額自己負担になった
退職後に全額自己負担になるもの(国民健康保険・国民年金)
私は仕事で関わっていたので、国民健康保険と国民年金を全額自分で負担することは、業務上知っていました。
任意継続という方法があることも知っていて、検討しました。
ただ、この会社の世話になりたくないと考えて、国民健康保険を選んだのです。
辞めていった人が退職後に、社員の前でけなされるのを、聞いていたからです。
日本年金機構のページには、会社を退職してしばらく次の会社に入らない場合の手続きが書かれています。
配偶者の扶養に入らない場合は、国民年金の第1号被保険者になる手続きが必要で、保険料も自分で納める、という内容です。
退職して配偶者の健康保険の被扶養者になる場合は、第3号被保険者の手続きになる、とも書かれています。
納めることが難しいときは、退職や失業を理由にした特例免除を申請できる、とも書かれています。
手続きの内容は、日本年金機構のページで確認してください。
退職金と貯金を取り崩す前提で、生活費をどう見積もったか
退職後の生活は、退職金と貯金を取り崩して支えました。
生活費は、過去の生活費から計算して、貯蓄額で3年は持たせられると見込みました。

3年分あれば、足りるのでしょうか。

私の場合は、見立てよりも早く無くなりました。
見立てより早く尽きたときは、働くことを検討しました。
再就職手当:受給条件は公式で確認する
再就職手当を受け取ったのは、退職後に友人の会社に雇われて撮影の仕事をしたときです。
ハローワークインターネットサービスのページには、再就職手当の説明があります。
基本手当の受給資格がある人が安定した職業に就いた場合などに、一定の要件を満たすと支給される、という内容です。
要件の細かい内容は、ハローワークインターネットサービスのページで確認してください。
家族に話す|根回しをして、手書きのレジュメで妻に説明した

レジュメを見せる前に、根回しをしました。
退職の話が、妻にとって初めて聞く話にならないようにするためです。
地元のお祭りに誘い、居酒屋でお酒を飲みながら、退職をにおわせる話をしました。
こざかしいことをしたと思います。
そのうえで、退職後の収入・貯蓄額・今後の計画を、画用紙に手書きしたレジュメにして妻に説明しました。
・横軸が日にち、縦軸が成功具合のグラフ
・現在の貯蓄額
・収入
・貯蓄額の推移計画
妻の心配はお金の話が中心だったので、説明もお金の話を中心に進めました。
レジュメの締めは、貯蓄額が一定の額になったら、雇われて働くという宣言です。
妻は好意的に聞いてくれて、感情的な反論もありませんでした。
会社に伝える|約3年かけた引き継ぎと、切り出したときの言葉

辞めようと思ってから退職するまでの流れを、時期の順に並べます。
| 時期 | したこと |
|---|---|
| 49歳のころ | 辞めようと思った |
| 約3年のあいだ | 一覧表を密かに作り、後輩に少しずつ引き継いだ |
| 退職の約2か月前 | 当時の上司に退職を切り出した |
| 52歳 | 自己都合で退職した |
当時の上司に切り出したとき、言われたこと
切り出すまでは、退職の意向を後輩にも上司にも伝えていません。
一覧表は密かに作り、相談した相手はコーチだけでした。
退職の約2か月前に当時の上司へ切り出すと、返ってきた言葉は「退職すると大変だぞ」でした。
引き止められることも、「必要だ」「なぜ辞めたいのか」と聞かれることもなく、この言葉は退職した今も印象に残っています。
後任が必要で、異動してきた後輩に少しずつ引き継いだ

後任がいないと、辞めるのは難しいのでしょうか。
私の場合、後任が必要でした。
担当していた仕事を引き継ぎなしで辞めるのは、良心が痛むからです。
上司が後輩を異動させたので、少しずつ引き継ぎを行いました。
引き継ぎは、仕事の内容を一覧表にして、OJTで行いました。
・仕事名
・担当者
・時期
・指示者
・承認者
・成果物
・など
私は責任者だったので、仕事全体の一覧表を作ったと思います。
その一覧表は、業務マニュアルにもなるように作りました。
一覧表は、約3年かけて業務中に少しずつ作ったので、引き継ぎはうまくいきました。
うまくいかなかったことは、特にありません。
引き継ぎが進むなかで、安心して辞められると思いました。
退職時に海外の関係者から現地責任者のオファーを受けて断った理由
退職するとき、海外の関係者から現地責任者のオファーを打診されたことがあります。
人生のステップの1つになるかと考えましたが、答えはノーでした。
断った理由は3つあります。
・海外の仕事が、自分の人生の糧になるのか分からなかった
・帰国後の生活を、描けなかった
・行っても、上司たちからの監視や束縛から離れられないと考えた
辞めたあとに起きたこと|よかった点と悪くなった点

| よかった点 | 悪くなった点 |
|---|---|
| 考えの合わない人と接触しなくなった | 毎月の給料がなくなった |
| 誰にも監視や注意、叱責をされなくなった | 健康保険料・年金保険料が全額自己負担になった |
| 行動に許可が要らなくなった | 経済的な不安が常にある |
辞めてよかった点
辞めてよかった点は、叱責や呼び出しがなくなり、人に自分を合わせなくてよくなったことです。
・叱られることも、呼び出されることもなくなった
・理不尽だと感じていた説教や指導、叱責を受けなくなった
・社内で怯えなくてよくなった
・組織の人に自分を合わせなくてもよくなった
悪くなった点と、後悔はあるのか

経済的な不安は、辞めてからも常にあります。
悪くなった点は、毎月の給料がなくなったことと、保険料が全額自己負担になったことです。
辞めた直後に、特に後悔はありませんでした。
今もまったくありません。
会社に残っていたら、社内の流れが変わって、よい話があったのかもしれないと思うことはあります。
ただ、根拠はなく、後悔ではありません。
辞めたあとの仕事|いくつかの仕事を経験した

退職後は、いくつかの仕事を経験しました。
それぞれ数か月から1年ほどの仕事で、撮影、節電商材の販売、知人の新規事業の手伝いです。
このほかに、スーパーのパートにも就きました。
撮影などの3つの仕事を経て就いた新聞配達の仕事と、50代で仕事を探した経緯は、別の記事に書いています。

辞める前に私が済ませていた4つ(チェックリスト)

・気持ち:辞めたいと思った理由は、評価と異動の2つ
・お金:生活費の見立ては3年分で、保険料の全額自己負担も知っていた
・家族:妻には、根回しをしたうえで、手書きのレジュメで説明した
・会社:後任への引き継ぎに約3年かけ、退職の約2か月前に当時の上司へ切り出した
50代で会社を辞めたいときのよくある質問


50代で辞めたら、後悔しますか。

私の場合、辞めた直後に、特に後悔はありませんでした。
今もまったくありません。
会社に残っていたら、社内の流れが変わって、よい話があったのかもしれないと思うことはありますが、根拠はなく、後悔ではありません。
経済的な不安は、常にあります。

後任がいなくても、辞められますか。

私は、担当していた仕事を引き継ぎなしで辞めるのは良心が痛むと考えて、後輩に引き継ぎました。
後任がいない場合に辞められるかどうかは、私には答えられません。

辞める前に、辞めずにできることはありますか。

キャリア50の記事は、退職を決める前にできることの1つとして、担当者に話すことを挙げています。
私が辞める前に相談したのは、コーチ1人です。
会社の担当者には、相談していません。
まとめ:今日やる1つの行動

・辞めたい理由は、評価と異動の2つだった
・生活費は3年分で見立てたが、見立てよりも早く無くなった
・国民健康保険と国民年金は、全額自己負担になると知っていた
・妻には、根回しをしたうえで、手書きのレジュメで説明した
・後輩への引き継ぎに、約3年かけた
・辞めた直後に特に後悔はなく、今はまったくないが、経済的な不安は常にある
今日やる1つの行動は、辞めたあとの収入と貯蓄を、紙に書き出すことです。
私は、収入と貯蓄額の計画を紙に書いて、妻に見せました。

今が1番若いときだと、私は思います。
私にとっては、我慢してやらずに後悔するより、やって後悔したほうが楽です。
未来は明るいと見ています。







